ものがたる

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この空気、この歴史が、心にすっとなじむ。

多くの人々に愛されたホールへ、ようこそ。

 

  

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1959年、ホールの建設現場で汗を流すコーウィン氏や学生たち

 

東京ティラナスホールの設立は1959年。

62年の歴史をもつ「住み暮らす講堂」です。 

 

1955~1973年までの19年間は日本の高度経済成長期と呼ばれています。そのただ中、東海道新幹線の起工、NHK教育テレビの放映スタート、海外ではキューバ革命、シンガポール独立などのあった1959年。日本各地の若者が大学進学のため東京へと移んできましたが、クリスチャン学生もその中に多く含まれていました。彼らが、慣れない都会での暮らしの中でも自分自身を、またその信仰を見失うことなく、伸びやかな鍛錬によって信仰、学問、健康、情操のすべてが健やかに成長できる、そんな生活の場を創りたい―との願いを込めて、東京ティラナスホールは設立されました。

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 卒ホール式にて 

  

アパートではない。大学附属の学生寮でもない。

民間の学生会館でもない、ユニークな学寮。

 

地方から上京する学生が住まいの候補として考えるのは、アパート・マンションでの一人暮らし、複数名でのシェアルーム、大学附属の学生寮、あるいは民間の学生会館など。ティラナスはそのどれにも属さない、ユニークな生活の場です。「学寮」と呼ばれていますが、大学の学生寮とは異なり、ホール生(ティラナスでは寮生のことを《ホール生》と呼びます。以下この表記で統一)は互いに異なる大学に通いながら生活を共にします。学寮全体がキリスト教の学びと信仰の訓練の場でもあり、スポーツやレクリエーション等のプログラムを併せ持った自立した運動体となっていて、志しを同じくする友との生涯にわたる出会いの場ともなる。期間の限られた学生生活を幾重にも重層的に堪能できる場です。

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東京ティラナスホール設立50周年記念大会。2011年、早稲田教会にて

  

これまで300人以上の“卒業生”を

世に送り出してきました。

 

ティラナスは当初、「働きの門キリスト教会・学生寮」という名で男子学生専用の学寮としてスタートし、のちに「東京クリスチャン学寮」、さらに女子寮が加えられて現在のティラナスとなりました。巣立っていった卒ホール生(ティラナスの“卒業生”のこと)は2021年現在300名を超えています。いわゆる神学校とは異なり、牧師・伝道師・宣教師などキリスト教の献身者を育成・輩出することを目的とはしていませんが、結果として、ここで学びと訓練を受けた卒ホール生の多くが日本のキリスト教の最前線で直接働く働き人となる決意へと自然に導かれ、広く活躍するようになっています。

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ウスタシュ・ル・スュール作「エフェソスでのパウロの説教」1649年、From Wikimedia Commons

 

「ティラナス」の語源は、新約聖書の 

「使徒の働き」に出てくる「ティラノの講堂」から。

 

新約聖書の「使徒の働き」19章に、使徒パウロが小アジア地方の都市エペソにある「ティラノの講堂」(「ツラノの講堂」とも邦訳)で2年間にわたって毎日、人々を前に神の国について精力的に論じた、という記事があります。この「ティラノの講堂」、The lecture hall of Tyrannusが、ティラナスの名前の由来となりました。ホール生同士が活発な議論を交わし、意見を闘わせ、切磋琢磨しながら互いに成長していくイメージにピタリと重なる名です。ティラナスには実際、礼拝、各種集会、レクチャーやスポーツトレーニングと、多目的に使える〈ホール〉そのものである体育館が併設されています。

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創立者は、アメリカの宣教師、

チャールズ・コーウィン(1925~2018)。

 

ティラナスは、アメリカのもと占領軍士官であり、のちに宣教師となって再来日したチャールズ・コーウィンによって建てられました。当初、群馬、埼玉、栃木で教会の新規開拓に携わったあと、コーウィンは東京に移り住み、大学進学で都心に集まってくる日本のクリスチャン学生のための専用ハウスとしてホールの設立に尽力、以後も寮父としてエロウィーズ夫人と共にホール生たちと真剣に向き合い、彼らの成長を支援してきました。『父の子』(1995・東京ティラナスホール刊)、『21世紀のサムライ 新・武士道が日本の未来を切り拓く』(1999・築地書館刊)などの著書でも知られています。

 

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東京ティラナスホールの歴史が

一冊の本になりました。

 

ティラナスの設立から現在までの歩みが一冊の単行本としてまとめられ、出版されました。『主にあって共に生きる若者たち 東京ティラナスホール物語』(今村博子[著]雜賀編集工房[発行]2012年)。若者のキリスト教信仰をオールラウンドに育んでいく学びと修養の場でもある、オープンでユニークな学寮の姿が生き生きとした筆致で描かれています。

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OB・OGたちが語る

「東京ティラナスホールと私……あの頃、そして、今」 

 

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クリスチャン学生として

ここでしかできない経験がいっぱい!

渡辺 翔さん

国士舘大学卒業、国士舘大学大学院修了

NPO法人ベテスダ職員

2003年~2007年[ホール生として]、2008年~2012年[準スタッフとして]

 

 

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ずっと楽しいことばかりの2年間があっという間に

渡辺啓子さん

東京家政大学卒業

NPO法人ベテスダ職員

2004年~2006年[在ホール]

 

 

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ティラナスでの訓練が今の職場でも活かされて

正田 満さん

国際基督教大学卒業

キリスト教主義学校 社会科教諭

2011年~2015年[在ホール] 

 

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1960~1990年代の様子を写真で振り返ります

(▼詳細は下の写真をクリック)
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